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2022年09月09日(金) 15時00分
こんにちは!5歳と3歳の女の子を子育て中の編集員、なおこです。
令和4年度から目黒区で、新たな産後支援として、『家事育児サポーター「産後ドゥーラ」利用費助成事業』が、始まりました(2022年4月スタート)。
私は2人目の出産後に、産後ドゥーラに登録をして家に来ていただき、サポートを受けました。当時は近隣の23区で助成制度が始まっていましたが、目黒区ではまだそのような制度はなかったので、費用を全額負担していました。その経験から、「このような産後のサポートが、もっと少ない負担で利用しやすいものになってほしい」と、切に願っていたので、今回制度化されたことを、本当にうれしく思っています。
ですので一つの事例として、私の経験を記事にさせていただきます。今後、産後ケアのサポートを検討される方に、少しでも、参考になれば幸いです。
※妊娠から出産、産後に受けられるサービスを全般的に知りたい方向けに、「妊娠から出産、産後は、どんなサポートを受けられますか?(目黒区)」で記事をまとめています。
⇒こちら
2人目を産んで退院すると、赤ちゃんの世話をしながら、上の子どもの日常生活や遊びもみなければなりません。産褥期でもゆっくり休める状況ではなく、まさに体力勝負。産後の体に鞭打って、ハードな毎日がしばらく続きます。
私は1人目を出産した時に、里帰り先の実家から自宅に戻ってくると、授乳や抱っこ、寝かしつけ、オムツ替えなど、1人で赤ちゃんのお世話に明け暮れました。家に引きこもり、自分の食事は適当に済ませるような生活でした。
この経験から、2人目の出産を控えて、上の子どもや自分の食事をどうするか、心配ごとの一つでした。
そこで、区や民間のサービスを調べ、利用してみることにしました。
区の「家事育児支援ヘルパー派遣事業」に登録しましたが、お願いできるのは食材の準備までで、調理までやっていただけないということでした。そこで、食事作りを最後までお願いしたいと思いましたので、産後ドゥーラにお願いすることにしました。
産後ドゥーラのホームページで、ちょうど近所に産後ドゥーラさんを見つけたので、メールを送りました。妊娠5ヶ月頃だったかと思います。
さっそく、担当のドゥーラさんが自宅に訪問に来られました。産前のカウンセリング(プランニング)を行い、産後に支援してほしい内容を話し合いました。
退院後3日目から、1か月半の間、2時間半×週2回、家に訪問に来ていただきました。私は産後ドゥーラに「産後にやさしい食事の作り置き」をお願いしました。3度の食事作りを軽減して休養や子どもとの時間に使いたいのと、母乳によい栄養バランスのとれた食事内容に興味をもったためです。
予め、担当ドゥーラさんから、準備してほしい調味料などの「食材リスト」を渡されました。家にあるものだけでも、大丈夫でした。このリストは、今でも、家庭料理の参考になるので、わが家に残してあります。
毎回、産後の疲労回復や、母乳にもよいおかずを10品ほど、作っていただきました。
どれも、おいしかったです。食材の持つ旨味を生かした味付けになっており、塩や砂糖、油などを控えめにした、上の子どもの幼児食にもちょうどよい料理でした。また、産後におすすめの献立や、食材、調理方法などの豆知識を、担当ドゥーラさんから教えてもらいました。
私自身、その後、献立を考えて食事を作るときに、参考になりました。今でも、その時に作っていただいたのを真似して、食卓に出す料理もあります。ミネストローネスープ、とうもろこしご飯、にんじんをスライサーで千切りにした和え物など、子どももよく食べてくれます。
そのほか、スリングの使い方、まんまる抱っこ、おむつなし育児など、赤ちゃんの育児についての知識が詳しく、話を聞きました。
プランニングと産後1か月半の利用で、費用は約11万円かかりました。これ以上の自己負担は、家庭のお財布から出すのが厳しかったので、やめました。
今回、区の「家事育児サポーター(産後ドゥーラ)利用費助成事業」制度が始まったことにより、プランニング1,000円、支援サービス1時間2000円の助成費が出ます。ですから私の場合は、もし助成制度を利用していたら、自己負担4万円弱に減額されます。ずいぶん、負担が軽くなると感じます。
私の場合は、作り置きを中心にやっていただきましたが、産後ドゥーラに相談できる支援サービスの内容は、新生児の世話や上の子どものサポート、掃除などの家事、育児の悩み相談など、色々あります。置かれている状況に合わせて、お願いしたいサポート内容を、産後ケアの専門職から受けられるので、決して安価ではないですが、費用対効果は大きいのではないかと思います。
申し込みは、目黒区ホームページから、所定の手続きを行います。一般社団法人産後ドゥーラ協会のホームページにて、目黒区と提携している産後ドゥーラを見つけることができます。
⇒家事育児サポーター(産後ドゥーラ)利用費助成事業 目黒区 (city.meguro.tokyo.jp)
産後は赤ちゃんのお世話で、自分の睡眠もままならない状況になるので、準備は早い方がよいと思います。
子育てをがんばるには、まずはママの体力と気力が必要です。しんどい時には利用できるサポートをどんどん受けて、せっかくの子育てを楽しい時間に変えていきたいものです。
これから出産を控えておられる妊娠中の方、産後の方は、産後のサポートの一つとして、産後ドゥーラの活用を、検討されてみてはどうでしょうか。
(編集員:なおこ)