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2022年09月09日(金) 15時00分
こんにちは!5歳と3歳の女の子を子育て中の編集員、なおこです。
これから出産を控える妊婦さんと、出産を終えた産後ママ向けに、目黒区の行政サービスを紹介してみます。
令和4年度から目黒区では、新たな産後支援として、4月に『家事育児サポーター「産後ドゥーラ」利用費助成事業』が、始まりました。また、9月から「ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)」も、始まっています。
産後をどう乗り越えていくかによって、その後ママの身体の回復や精神状態、子育てにも大きく影響を及ぼします。赤ちゃんが生まれてからしばらくは、母子にとって肝心、要となる時期ともいえます。母体の回復もままならない中、赤ちゃん中心の生活へと変化しますので、ママへのサポートが欠かせません。
そこで選択肢のひとつとして、行政サービスを利用してみるのは、いかがでしょうか。ここでは、目黒区の事業として実施している、主なサービスをまとめてみたいと思います。
なお、具体的な内容や登録、手続きの方法など、詳しくは、目黒区ホームページに載っていますので、そちらをご覧になってご確認ください。
すべての妊婦を対象に、ゆりかご相談員(助産師、保健師、看護師の専門職)が面接を行うもの。面接を受けると、ゆりかご応援グッズ(育児用品カタログギフト1万円)が提供される。
妊婦健診14回、妊婦超音波検査1回、子宮頸がん検診1回、妊婦・産婦歯科健診(産前・産後で1回ずつ)について、公費負担(一部助成)となる。
出産すると、出産育児一時金として42万円支給される。(国民健康保険の被保険者が対象。社会保険の被保険者は、加入している健康保険組合から支給される。)
コロナ禍で子どもを産み育てる家庭を支援するため、新生児1人当たり10万円相当の育児用品や子育て支援サービス等を提供するもの。
生後50日以内に、聴覚障害の検査を行った場合に、初回検査料に対し、3,000円を上限に1回助成を行う。
その他、
などがあります。
保健師または助産師が家を訪問して、赤ちゃんの体重測定、入浴方法、育児相談などを行う。
●費用:無料
助産師が家を訪問して、お母さんのケア(乳房ケア、健康状態のチェック)、赤ちゃんのケア(健康状態、体重測定など)、育児サポート(育児相談、授乳相談など)を行う。
●対象:産後1年未満
●費用:1,000円
●利用回数:2回まで(多胎児は3回まで)
施設に宿泊して、助産師等の専門的なケアや育児指導を受けられる。
お母さんのケア(乳房ケア、専門家によるボディチェックなど)、赤ちゃんのケア(健康状態、体重等のチェックなど)、授乳指導・調乳指導・沐浴指導・栄養指導・育児相談など。
●実施施設:厚生中央病院(目黒区三田1-11-7)、育良クリニック(目黒区上目黒1-26-1中目黒アトラスタワー5階)
●対象:出産後60日以内
●利用日数と料金:4日(3泊4日)40,000円(食事代等含む)
助産師等から産後の身体のケアや赤ちゃんのケアについて話を聞き、母親同士の交流をもつ。
●対象:出産後5か月未満
●利用料金:500円
●利用回数:1回
産前の家事援助や産後の育児・家事援助等の支援を行う。目黒区シルバー人材センター等から、ヘルパーが派遣される。
●内容:
育児
・沐浴の補助、片付け(ヘルパー単独での沐浴は不可)
・ミルクの準備、授乳
・おむつ交換
家事
・食事づくり(食事の準備、調理器具の洗浄・片付け)
・衣類の洗濯、干す、取り込み、たたむ
・緊急を要する日用品や食材の購入
・利用者の買い物補助
・居室の簡単な掃除(寝室、リビング)
付き添い
・母親または赤ちゃんの健診時の付き添い
きょうだいの世話
・赤ちゃんの育児中における居宅内での世話、見守り
・兄および姉の送迎(子ども2人まで)。送迎は、保育園、幼稚園、こども園に限る。
●利用期間:出産予定日1か月前から1歳未満(合計60時間以内)、多胎児の場合は、出産予定日1か月前から2歳未満
●利用時間:午前8時から午後7時まで
●利用料金:1時間500円
家事育児サポーター(産後ドゥーラ)が心身の回復や家事育児のサポート等を行う。産後ドゥーラによる支援サービスを利用した場合に、利用費の一部を助成する。
●対象:産後6ヶ月以内(産後7ヶ月に達する日の前日まで利用可)。プランニングは、産前の利用が可。
●助成金額と上限:プランニング1,000円(1回限り)、支援サービス1時間あたり2,000円(単胎児は30時間まで、多胎児は60時間まで)
※実際に利用してみた経験を、「2人目出産「産後ドゥーラ」体験記」にまとめています。
⇒こちら
ベビーシッターを利用した際に、料金の一部を助成するもの。(令和4年9月1日から令和5年3月31日まで)
●対象者:
・日常生活上の突発的な事情や社会参加等により、一時的に保育を必要とする人(保護者の残業や病気、自己実現、学校行事等、幅広い理由が対象となる)
・ベビーシッターを活用した共同保育を必要とする人(保護者と一緒にベビーシッターが共同で保育をします)
●対象年齢:0歳から満6歳になる年度の末日までの未就学児(認可保育園等に在籍していても利用可)
●利用上限時間:144時間まで(多胎児の場合は、288時間まで)
●対象利用料:事業者から請求される料金のうち、「保育サービス提供対価」(税込)のみが助成対象。入会金、会費、オプション料、交通費、キャンセル料、保険料、その他これらに準ずる費用は対象外。
●上限金額:7時から22時まで2,500円、22時から翌7時までの夜間3,500円
1歳の誕生日を迎える子どもがいる家庭に対して、育児用品等を選べるカタログギフトを配布する。
●第1子:1万円相当、第2子:2万円相当、第3子:3万円相当
0歳から2歳の多胎児がいる家庭を対象に、乳幼児健診や予防接種などの際に移動経費を補助する。保健師など専門職が面接して、タクシー移動に利用できるこども商品券(24,000円)が支給される。
ざっとまとめてみましたが、いかがでしょうか。この他に、出産関連の手続きや、区が提供しているサービスが、たくさんあります。目黒区ホームページに載っていますので、どんな産後支援があるのか、妊娠がわかったら早いうちからチェックしておくとよいでしょう。
私が出産をした頃から比べると、たった3年ほどですが、宿泊型の産後ケア事業、産後ドゥーラ利用への助成、ベビーシッターへの助成が始まるなど、ずいぶんと産後ケアが充実してきたな、と感じます。赤ちゃんを産み育てるママにとって、ありがたい流れだと思います。これからは、サービス内容や手続き方法など、利用者が利用しやすいサービスになっているか、是正するところはないかを、検証していくことが望まれます。
子育てママは、実家が遠方にあり親を頼れない、近所に知り合いが少ないなどの理由から、孤立しがちです。「孤育て」を防ぐために、できるだけ地域や社会で、子どもの育ちや、子育てを見守り、助け合えるような風土になってほしいと思います。
すべての妊産婦の方が、適切なサポートを受けながら、安心して健やかな産後を過ごせるように、心から願っています。
(編集員:なおこ)