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2025年10月15日(水) 10時00分
10月に入り、来年度の幼稚園入園の申し込みが近づいてきましたね。
幼稚園を希望するご家庭は、説明会や公開行事(運動会)などに足を運んでみると園の様子が垣間見れるかと思います。
そもそも幼稚園で、子ども達はどのような一日を過ごしているのでしょうか。
今回は一般的な幼稚園の一日をご紹介します。
※あくまでも一例ですので詳細は各幼稚園にお問い合わせください。
朝8時頃~9時半
バス通園の園児は、バス停でおうちの人と「行ってきます」をして登園します。
徒歩や自転車などで通園する園児は、だいたい9時登園の園が多いです。
登園~10時過ぎ
各自、朝のお支度を自分で行います。上着や鞄を所定のところに置き、手洗いなど朝のルーティンが各園決まっていて、それが終わると、好きな遊びへ向かいます。自由に、自分の思うままに遊びに没頭できる時間です。
教師は、遊びの様子を見ながら、その日に行う課題に個別に誘うこともあります。
10時過ぎ~
バス通園も登園が終わり、自由遊びも一段落すると、「朝の集まり」をします。
クラスが集まって朝の挨拶、歌を歌ったり、お休みを確認したり、今日の予定をお知らせしたりする時間です。
この時間に集まらずお弁当の時間まで、たっぷりと自由遊びをする幼稚園もあります。
10時半~
その日の課題活動をします。例えば、運動会があればそれに関すること、春に咲くように球根を植えたり、誰かにプレゼントするために工作をしたり、などです。この時間を全員で一斉にする幼稚園、個別に行う幼稚園、その時々によって使い分ける幼稚園、園によって様々です。
教師は、文科省の幼稚園教育要領(文部科学省(2008年):幼稚園教育要領 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/you/ 2026年10月14日)
に基づいて丁寧に指導計画(年、月、日)をたて、活動計画を作成しています。
幼稚園教育の目標を簡単に挙げると
◎【健康】健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う。
◎【人間関係】他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人と関わる力を養う。
◎【環境】周囲の様々な環境に好奇心や探求心をもって関わり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う。
◎【言葉】経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。
◎【表現】感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表演する力を養い、創造性を豊かにする。
とあります。これらをみると、幼稚園生活時間のすべてが教育の場であることがわかりますね。
11時半頃になると、お弁当や給食の準備をします。食事の時間は、楽しいものになるよう、教師は心掛けています。
お昼ご飯の後は、自由遊びや課題活動に充てられます。
14時前に、集まって「帰りの会」をします。今日の振り返りや、明日のことなどの
お話し、絵本の読み聞かせをしてもらって降園です。
降園後、夕方まで預かり保育(延長保育)をしている園もあります。
幼稚園は、幼稚園教育要領で、教育日程は、一日約4時間、年間39週を下らないようにとされています。これは幼児の心身の発達を考えてのことですから、年少さんと年長さんが保育時間が違う園もあります。
幼稚園は、子どもが体験する最初の小さな社会です。
幼稚園とご家庭が気持ちを合わせて、子どもの育ちを見守っていく場です。
園では安定して過ごせるよう、一定の生活リズムのもと時間が流れていきます。
編集員(ゆはママ:元幼稚園教諭)